2012年9月24日、伊豆半島ジオパークが日本ジオパークに認定されました。
ジオパークとは、地質学や地球科学から見て特別に重要で貴重な、あるいは美しい地質遺産を含む一種の自然公園を示します。
地質や地形は、地球の歴史を物語っているだけでなく、人の暮らしや文化に直接結びついています。
この大地の営みをひとつの遺産として学び、保護と活用を図り、楽しむのがジオパークです。
ジオとはギリシャ語で「地球」や「大地」を意味する言葉。 ジオパークは、地質学や地球科学の見地から重要とされる地層、岩石、地形などを貴重な遺産と考え、 保護と活用を図る「大地の公園」を示します。 地質や地形は、地球の歴史を物語っているだけでなく、人の暮らしや文化に直接結びついています。 この大地の営みをひとつの遺産として学び、楽しむのがジオパークです。
伊豆半島はちょっと変わった場所にあります。 |
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![]() 1.本州に衝突した南洋の火山島 『移動と衝突を語る各種の証拠』 伊豆半島とその周辺海域の岩石の磁気測定によって明らかになったフィリピン海プレートの北上運動。 さまざまな時代の岩石に記録された地球磁場の記録を丹念に調べることで、 時代とともに伊豆半島の緯度が高くなり、現在の位置に近づいてきたことがわかります。 |
![]() 2.海底火山群としてのルーツ 『各所に残る海底噴火の証拠と火山の根』 伊豆は本州への衝突にともなって半島全体が隆起しました。 そのため、伊豆半島は本来ならば海の底に没しているはずの海底火山群を、 美しい海岸線やダイナミックな溶岩地形として直接観察できる稀有な場所となっています。 こうした海底火山の断面がよく観察できるという事情から、 とくに西伊豆・南伊豆地域は海底火山に関する数々の先進的・国際的な研究がおこなわれ、 いわば世界の海底火山研究のメッカのひとつとも言うべき場所となっています。 |
![]() 3.陸化後に並び立つ大型火山群 『伊豆の地形の屋台骨をつくる大型火山群』 伊豆半島が陸になったあと現在から約20万年前までに伊豆半島のあちこちで火山ができ、 天城山や達磨山などの大きな火山が次々と作られました。 これらの大型火山群がつくった緩やかな山腹や裾野は、中伊豆・北伊豆地域を中心として今も各所に残り、 雄大な高原として観光や畑作・畜産などに利用され続けています。 |
![]() 4.生きている伊豆の大地 『活火山伊豆東部火山群と地殻変動により姿を変え行く大地』 伊豆東部火山群は、本州への衝突場という伊豆半島の特殊な事情から、 国内では珍しい単成火山群を形成しています。 大型火山の侵食による険しい地形のなかにある個性的な火山群では、 新鮮で不思議な火山地形を楽しむことができます。 |
![]() 5.変動する大地と共に生きてきた人々の知恵と文化 『地形・噴出物・鉱床・地熱・水の利用と活用と防災/減災への先進的な取り組み』 古来より伊豆に暮らしてきた人々は、その特異な大地と共生するために、 さまざまな特色を持った地域社会を作り上げてきました。 すき間の多い火山に蓄えられた豊富な地下水は各地で湧き出し、特産品のワサビ栽培などに用いられています。 また地下水と高い地熱による温泉は古来より多くの人々を魅了してきました。 |
浮島
天窓洞
堂ヶ島
烏帽子山
浜松城
掛川城
駿府城跡地
熱海城
東海道
久能山東照宮
三保の松原
一碧湖(伊豆の瞳)
城ヶ崎海岸
土肥金山
修善寺
旧天城トンネル
河津七滝
お宮の松・貫一
韮山反射炉
なまこ壁